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第41回 乗り物なのに「あそこにタクシーがいる」と言いますが…。

第41回 乗り物なのに「あそこにタクシーがいる」と言いますが…。

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

 

Q:乗り物なのに「あそこにタクシーがいる」と言いますが…。

 

前々回は「兄弟が3人あります」という、人なのに「あります」を使うことについての質問でした。今回は、人じゃないのになぜ「います」か、という質問ですね。たしかに、タクシーは「乗り物」なので不思議に思うかもしれません。

ここで、人(=運転手)が乗っていて、いつでも走り出せる状態のタクシーをイメージしてみてください。この場合、人と同じように意志をもっていると考えられます。だから、物のように「ある」ではなく、「いる」を使うほうが自然なんですね。

バスや電車なども同じで、「ちょうどバス停にバスがいるから乗ろう」などと言います。でも、「タクシーがある」という言い方もあります。ちょっと、駐車場に止まっている、だれも乗っていないタクシーを想像しましょう。それは走らない「物」と考えるのです。

 

 

 

 

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