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第17回 「だけ」も「しか」も、少ないという意味ですが、何が違いますか。

第17回 「だけ」も「しか」も、少ないという意味ですが、何が違いますか。

教えて!ミミ先生 第17回 

 

ARCで日本語を教えているミミ先生が、みなさんの日本語や日本文化の質問に答えます。

 

 

Q: 「だけ」も「しか」も、少ないという意味ですが、何が違いますか。

 

 財布の中に1000円あるとします。「今、いくらありますか」と聞かれて、「1000円だけあります」と答える人と、「1000円しかありません」と答える人がいますね。

どちらも1000円を「少ない」と思っているのですが、ニュアンスがぜんぜん違います。

「だけ」は「少ないけど、1000円あってよかった」という、ちょっとポジティブな印象。

「しか」は、後ろに必ず「~ない」がくるので、少ないという気持ちが強くなります。だから、「しか」を使うと、話し手の不満、残念な気持ち、不安などが伝わるのです。

 ところで、「だけ」の後は、肯定も否定も使えますね。たとえば、日本語の勉強で「文法だけ好きです」と「文法だけ好きではありません」。前者は「好きなのは文法」、後者は「好きなのは文法以外」という意味です。

 みなさんは、どうですか。


 

 

 

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