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[学生の作文]大学を無償化すべきか

[学生の作文]大学を無償化すべきか

このコーナーでは、在校生が書いた作文をご紹介していきます。

 


 

大学を無償化すべきか

ヨウ ジャクシン(中国)

 

 私は大学を無償化すべきだと考える。なぜなら、これはお金の問題で大学に入れない学生にとって、このような悲しい現状を変える方法の一つだからである。


 一方で、無償化は難しいという意見もある。 なぜかというのは、国や地方自治体の財政負担が高いからだ。今、家庭の経済状況で、親が子どものために一生懸命働いてお金を捻出するのはもちろん、今年学費を払えるが来年はどうしようかと考えている学生もたくさんいる。況して借金しても学費を負担できない家庭も少なくない。今コロナ禍で、生活が突然変わって、経済状況に急激な変化が発生する場合もある。これらの家庭で、とても優秀な学生や夢を持った子どもたちが、貧しさのために学業をあきらめなければならないのは、とても悲しく残念なことではないだろうか。


 この無償化制度は、その中のごく一部でも、現状を変え、やりたいことを実現するために役立つものである。人によっては人生の軌道を変えることができて、少しでも不公平な機会を少なめにする制度だと考えられる。国からの助けをもらって、そして将来その恩を返して、国家に貢献できる人材になる。それによって、大学無償化制度は必要だと思う。


 確かに、大学無償化は国の財政負担が大きいと考える人が多い。「生まれた家庭の経済状況によらず、どんな子供でも希望すれば教育を受けられる制度」という理念を目指しているが、それを実現するのは非常に難しい。大学の高額な学費を完全無償化するのは、莫大な予算が必要である。そのため、無償化できる人数も、援助できる学費の上限も制限せざるを得ない。それでも、たとえ数が少なくても、助けられる人は助ける必要があると思う。少なくとも、このような制度があれば、国のために一人でも二人でも優秀な人材が輩出する。先進国として、人道主義や国家の未来の視点から考えると、これは国の発展のために役に立つ制度だと思う。


 以上のように、成績や資格、家庭状況などで選別し、多くの制約を設置しても、少しずつでも変化させていても、大学無償化制度は必要だと思う。