第24回 平成22年度
実践現場を意識する
2010年6月に420時間コースを終えた私は、検定試験を受けるか否かを迷っていました。外国につながる小中学生対象のボランティア団体に在籍していますが、その活動に合格証書は必ずしも必要ではありません。そんな私に、先生は「試験は今年受けるべきです。」とキッパリ。とりあえず演習科に申し込みました。
合格を勝ち取ろうと強い意志があるわけでなく、学んだ内容を忘れないように‥‥その程度の試験準備では、良い結果が得られるわけがありません。9月の模試の結果は、上からではなく下から三分の一あたりというお粗末なもの。本気で試験の準備に取り組んだのは、それからです。
そして10月本番。12月発表当日のPC画面に流れてくる受験者のツブヤキを見る限り、私はほんの数点の差で合格証書を得たようです。
1. 実践現場に近づく
多くの受験者が苦手とする試験Vの記述問題ですが、120分の最初に問いを眺めた時、私はちょっと嬉しくなりました。問題と似たような状況を思い出したのです。渋谷校に通うアークの学生さん達のプロジェクトワーク最終日。パワーポイントやCGを駆使した発表を、発表者同士が評価。そして私達日本語教師養成科の授業参観者も評価をする立場に立たせていただいたのです。その時に学んだ「効果的な評価」が記述問題として出題されたことは本当に幸運だったと思います。
アークでは、日本語教師養成科の履修レベルに応じて、外国の学生さん達の実際の授業に参加させてもらうチャンスがあります。私も3回参加させてもらいましたが、机の上で学ぶだけでは薄れがちな知識が、そこではっきりとします。
同様に、授業内で紹介された本やHPも大きな力となりますが、疲れて帰宅するころには何となくヤル気もしぼんでしまうのが現実。全部は無理だとあきらめて好きな分野を中心に調べることにしました。小学生向けのボランティアをしている私に先生がすすめてくださったACTFL OPIの研修参加は良い刺激となりました。
2. 基礎項目をつなぐ
単語帳を使って通学時に記憶した基礎項目は、それを自分なりに互いにつなげる作業に時間を費やしました。『過去問』「模擬試験」「検定演習科の問題」で基礎項目を確認、『合格するための本(アルク)』で項目を足し、「演習科の冊子」『日本語教育能力検定試験(ヒューマンアカデミー)』を用いて関連性を考えながら自分なりにまとめました。
聴解は上記の問題集についてきたCDを繰り返し聞き、設問パターンをしっかりおさえます。違う切り口の問題が出された場合でも、素早く区別できて慌てずに済みます。
記述対策は『記述式問題50』を使いました。先生からのアドバイス通り手を動かして書く作業は、「解答を見てわかったような気」にならないためにとても有効でした。
3. 仲間をつくる
問題集や参考書の情報を交換したり、将来を相談しあえる友人は大切な存在です。一人では尋ねにくい質問も、友人が一緒だと先生にくいさがる(!)ことができます。クラス終了後もおつきあいいただいた先生方ありがとうございました。
こうしてみると、試験に臨むために特に有効なスケジュールで勉強したわけでもなく、この体験記も果たして参考になるのかしらん‥‥とアヤシクなってきます。
私からお伝えできるメッセージがあるとすれば、「実践を意識することの大切さ」でしょうか。420時間コースと検定演習科で学んだことに自信を持ち、教育実習を思い起こし、実践の現場を意識する。できれば実際に実践現場に近づいてみる。そうした体験が、丸呑みでしかなかった用語に血を通わせるのだと思います。馴染みのある用語を設問の中に見つけ、落ち着いて回答できたことが今回の合格につながったのだと確信しています。
学生時代以来の「合格」の響きは素直に嬉しく、この資格をこれからどう活かしていこうかと楽しく思案中です。
いつも的確なアドバイスをくださった先生方、笑顔がさわやかなスタッフの皆さん、日本語の難しさとおもしろさを語り合える友人達に改めて感謝いたします。
検定試験を受験なさる皆さんのご健闘を心からお祈りしつつ‥‥。江ア 富子さん
日本語教育能力検定試験第23回 平成21年度 合格
第24回 平成22年度
ポイントをおさえて、効率よく勉強 (林 克之)みなさん、大丈夫ですよ!絶対合格しますからね。 (瀬川 愛子)
記述でつまづき、記述で救われる (坪井 明)
私の勉強法 (福山 美紀)
唯一の武器であるたっぷりある時間を十分使う (佐々木 博)
420時間の養成講座を中心に (長島 裕子)
アークの授業を大切に! (武田 恵美)
自分のペースで無理なく勉強 (松本 江里加)
とても素敵なクリスマスプレゼント! (三原 もなみ)
授業が受験勉強の基軸でした (芦田 律子)
ひたすら「愚直に!」…でも「楽しく♪」学んだ10ヶ月 (塩野崎 均)
仲間達との出会いに感謝 (松本 朋子)
実践現場を意識する (江ア 富子)
